タコピーの感想
一晩経って落ち着いて来たから感想書くッピ
一番キた所
15話のしずかちゃんと一緒に泣いて過ごす場面。本当は色んなことを解決して笑顔にしたいのに一緒に泣いてあげることしか出来ない無力感、これから来る別れの寂しさ、親と最後まで仲直り出来なかった心残り、生き物である以上存在するだろう消えてしまうことの恐怖。
そして何よりしずかちゃんに自分が出来ることを理解したタコピーは2022年のまりなちゃんにも同じようにして一緒にいたかったと後悔しているであろうと気付いた瞬間涙が溢れてしまった。あの時にハッピー星に帰らずに横にいる選択肢があったのだと今のタコピーなら分かるだろう。それらの感情を抱えながら、泣いて泣いて泣いて、しずかちゃんの髪が背中まで伸びるほど一緒にいてようやく別れに踏ん切りをつける一連の描写はあんなに短いのにタコピーの想いの大きさが一番伝わってくる最高のシーンだった。
タコピーが遺してくれたもの
ハッピーパワーでみんな優しくなってくれたッピという向きでも別に良いがもう少し地に足の着いた、タコピーらしくファンタジーが解決を運んできてはくれない解釈でいこう。
タコピーが実際に残していったものはいくつかの言葉と記憶の残滓、だけ。
おはなしがハッピーを生むんだッピ
今更そんな事を言っても、もう戻ってこないお友達との記憶なんて暗いものしか落としていかないのだ。
能無しだけど優しかったお前と/最期まで気にかけてくれたアンタと/ずっと一緒に泣いてくれたあなたと
もっとお話したかった
タコピーが本当に遺していったもの、それは『後悔』だと思う。お話出来ずに終わってしまうことへの後悔だ。的外れで足りてなくてただ優しくて想ってくれているタコピーと過ごした時間と別れが作り出した後悔だ。もっと一緒にいたかった。話足りなかった。ハッピー星人が最後に残していった気持ちは全然ハッピーじゃない。もうやり直せないのだから。
でもその悔恨があれば十分なのだ。兄弟喧嘩をするには。目の前で同じものを見て泣いている子とお話を始めるには。同じように変な宇宙人を助けて、同じ名前をつけてあげるくらい似ている二人なら、きっと最後までおはなし出来るのだから
当然タコピーはそんな事計算尽くで出来るわけがない、自分にとっての一番大切な言葉を伝えたかっただけなんだろう。たまたま噛み合っただけだ。それでもタコピーの優しさが決して無為では無かったことを只々嬉しく想っている
蛇足
みんな最後までタコピーへの当たり強ない?やらかしをチャラにしてタコピーがいなくても起きたチャッピーの死としずかちゃんの自殺未遂と一人ぼっちのまりなちゃんとメガネ解決したんだからもっと優しく触って欲しいッピ。
あと読み終わって落ち着いてきたら純朴考察ピープルたちを毒々しいポップのサムネイルでyoutbeにお迎えしてお兄さんのお話を聞いてもらいたくなってきちゃったッピね。カインとアベルが示す東兄弟の悲惨な未来!善悪と罪を知らない者は人により添えないからタコピーは知恵の実を食べたんだッピね。「他人を救ったが、自分自身を救うことができない。あれがハッピー星人なのだ。いま十字架からおりてみよ。そうしたら信じよう。」ハッピーの福音書27:42