感情の墓場

一度感情を言葉にしてしまえば、後に残るは言葉だけ

二部四章感想

書かないと忘れるということがよく分かったのでつらつらとメモ

 

 


 

最初は考えないようにしていた。胸中に押し込め、忘れようとしていた。

あれを見た時の感覚は―――――もはや呪に等しく。

怒り、憎悪、嫉妬、そして……

壊さずにいられなかった。■■などという■■が居るなど決して

自分の不完全さを誤魔化しきれなくなった。自分の醜さを我慢できなくなった

故にこうして―――

 


 

 僕は■すべき者は■すし、それを邪魔する者、僕の■■の進歩を阻む者は許さない

 

今の僕は”■を克服し””人を■やす”ことを神の如き力で行う

かつての僕以上の僕だ!

 

―――医薬も過ぎれば毒となる。その見極めを怠った。

最後に聞かせろ。そんなに僕はおかしいのか?

 


不出来かどうかは知らんがね

”■■”のことを覚えていないわし”がわしでない事ぐらいは、わかるさ……

 

―――大丈夫、もう大丈夫。

この”果て”でようやく思い出したよ。

 


 

 上から順に哪吒、アスクレピオス、テルと神将の最後のセリフを中心にただ抜き出しただけなんですけどわざとらしく文字を隠して代入するものを考えると見えるものがあるような無いような。間に”そのように在るからそう在る”と言ってた怒りの人を差し込んでもいいかもしれません。

 要するにアレですね、『女の話をしよう』形式の崩しというか神将の話をしているようでその実神たるアルジュナの足跡を示してるように感じましたね。しかもご丁寧に結末まで描いてくれていて

・自身の中の不完全さを依り代に

・力を得て神を超え己を省みることなく

・そのように”在”ろうとし

・最後に浮かび上がる人の残滓が”生前撃たれなかった二射目”を放つ

って感じですかねー。アシュヴァッターマンは担ってる軸が多いのであんまスッパリ切れないですけど。アルジュナの残滓が残ってたってことはユガの間ずっと擦り切れ続けてたってことじゃんエッグーい☆これもジナコさんが耐えた描写を通してアルジュナの人の部分が耐えてきたものを間接的に描写した…ってことになるんでしょか

 

 

以下気になったこと数点まとめ

・事の発端が分からん!みたいな話も見たのでアルジュナが分岐したきっかけ結局なんだろうなぁーって読み返しましたけど思い詰め過ぎたのか魔が差した…言い換えれば”黒”が差したとかそんなんですかね。彼普段からそのくらい危うい…危うくない…?ストーリーでしか会わない人にはもっと安定した人なイメージがあるんでしょうか。アルジュナは強火マスターがいっぱいいるのでそんなイメージ一瞬も付いたことありませんが…

 

巌窟王のドラマCDで初めて気付いてから型月割と「キャラの核となる事象が抜けたif」を否定して逆説的に何が尊いのかを説明する手法よくやってるなという感じです(例:恋知らぬロアはただの蛇なのでどこにもたどり着かず巌窟王に消し炭にされる)表面的に見るとどうしても該当キャラが否定されてるように見えてしまいますがアルジュナの魅力は黒を抱えたまま人の身で正義を成し最後はヒマラヤでひっそり最後を迎えるようなところにあるんだなというのが今回のシナリオで改めて分かりました。このやり口好きですけどまた燃えそうでその度ため息つきながら何も分かってね~って話をしないといけないかと思うと憂鬱です。

 

・知らずに道を進むことが全体に通底してるように見受けられました。異聞帯の結末を知らずに剣を手に取る民、アルジュナの事情を(上記の通り間接的には知っているのですが)全ては知らずに対決するカルデア一行、一人と一匹分の悲しみを罪として背負うつもりがそれ以上の家族を失った涙を流させてしまった誤謬。全知で無い私達は間違えながら前に進むしか無い。それしか道が無いという状況はこれから先もずっと続くのでしょうが本当にそうか、そうしていいかを思い悩み続けなければならないということでしょうか。いやマジ今回ぺぺさんが異聞帯側の肩持つ為にフラフラしてくれて無かったら罪悪感がヤバイのでいいロールでしたね…

 

 

 ロストベルト、毎回楽しい。でもリンボマンが来ないのが苦しい。クリスマスまでに来たら絶対飾り付けして電飾光らせるからな

 

これはヒマラヤから空想樹見たら楽しそうという絵

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